

犬アトピー性皮膚炎は
ワンちゃんの代表的なかゆみを伴う皮膚病です。



犬アトピー性皮膚炎が発症する3つの要因


犬アトピー性皮膚炎の診断ステップ

STEP1
発症した年齢、犬種、症状や頻度から
犬アトピー性皮膚炎を疑います

STEP2
似た症状の病気を除外していきます
※寄生虫や感染症による皮膚疾患

STEP3
食物の関与を調べます
+食物アレルギー

STEP4
必要に応じて血液検査などの
検査を行います

犬アトピー性皮膚炎の治療方法
お薬(かゆみを抑える)
・抗体医薬(サイトポイント)
・JAK阻害薬(アポキル錠)
・シクロスポリン など
痒みや炎症を抑えます
スキンケア
・保湿液
皮膚を清潔にし、
保湿することでドライスキンを防止
食事療法
・皮膚のための特別なドッグフード
皮膚を健やかに保つための
栄養素の補給

「かゆみサイクル」によって
症状はどんどん悪化していきます
症状が出やすい部位



かゆみを抑えるお薬の種類
犬アトピー性皮膚炎の治療に用いるお薬の例
注射薬
(サイトポイント)
効果
症状の緩和
特徴
持続作用をもち、
1ヶ月に1回の注射で有効
副作用
稀に嘔吐や下痢などが
みられることがある
飲み薬
(アポキル錠)
効果
症状の緩和
速効性
1日1~2回の投与
副作用
稀に嘔吐や下痢などが
みられることがある
効果
症状の緩和
副作用
副腎、肝臓などのさまざまな臓器に副作用をもたらす 医原性クッシング症候群による飲水量と尿量の増加 免疫抑制による尿路感染症など
効果
症状の緩和
特徴
通常、十分な効果があらわれるまで4~6週間かかる
副作用
嘔吐や下痢 稀に多毛、歯肉の肥厚、皮膚のいぼ状病変がみられることがある
外用薬
効果
症状の緩和
副作用
投与量が過剰になると、皮膚が薄くなり、フケが目立つようになる
(ステロイド皮膚症)

アトピー性皮膚炎を引き起こす
原因物質(サイトカイン)とお薬の選択
抗体医薬
かゆみ誘発物質とピンポイントに抑制。
効果と安全性の高さが両立した
最も新しいお薬です。

JAK阻害剤
かゆみ誘発物質の働きを
速やかに抑えるお薬で
速効性に優れます。

経口ステロイド剤
強力にかゆみと炎症を抑制する一方、からだの免疫力まで抑えてしまったり、さまざまな臓器に副作用を与えるリスクがあります。


経口ステロイド剤は多くの臓器に
副作用をもたらすリスクがあります
経口ステロイド剤がもたらす副作用例


- 中枢神経系
- 多鉄/多尿
- 情動の変化
- 肝臓
- 肝酵素値の上昇
- 脂肪蓄積
- ぼうこう
- 易感染性の亢進(こうしん)
- 皮膚・被毛
- 脱毛
- 皮膚の菲薄(ひはく)化
- 易感染性の亢進(こうしん)
- 石灰沈着
- すい臓
- II型糖尿病の素因
- すい炎の素因
- 腎臓
- 多尿
- 蛋白漏出性糸球体腎症
- 電解質バランスの不整
- 筋肉
- 筋力低下
- 腹部下垂
- 菲薄(ひはく)
- 側頭筋委縮
- リンパ節
- リンパ球減少症
- 免疫抑制
- 副腎
- 副腎皮質ホルモンの産生抑制
- 医原性副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
- 副腎機能抑制
- 循環器
- 水分貯留
- 筋力低下

お薬の投与後に注意したいこと


いつもと異なる様子や異変がみられた際は、すぐに獣医師にご相談下さい。


飲み薬は処方された量と頻度を守って飲ませるようにしましょう。


飲み損ねたり、吐き出したりしていないかをしっかり確認をして下さい。


症状が治ったようにみえても、ご自身の判断で投薬を中止すると
症状がぶりかえしてしまうことがあります。

ペットたちの
「一生のかかりつけ病院」として
生涯に渡り通い続けられる
ホームドクターでありたい
ふくふく動物病院は2006年に開業し、
たくさんのペットたちのかかりつけ医として今日まで最良の総合医療を提供しております。
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ペットは言葉を発することができないので、自身の不調をサインとして出してくれます。
そのサインに気づき、その子にとって最適な治療・対処をできるよう、各種診療に力を入れています。
皮膚のトラブルはワンちゃんにとってとてもデリケートな問題です。身体を紫外線や細菌、ウイルスから守るバリア器官といえます。治療法は様々ですが、その子にとって、飼い主様にとってベストな治療法はその子の状態によって様々です。
当院では皮膚のトラブルの治療に力を入れておりますので、気になるワンちゃんからのサインがありましたら、お気軽に当院までご相談下さいませ。
医院紹介

ふくふく動物病院 | |
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住所 | 〒754-1277 山口県山口市阿知須岩倉上1079−1 |
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9:00~12:00 | ● | ● | / | ● | ● | ● | / |
14:00~17:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● | / |
犬アトピー性皮膚炎の治療方法は大きく分けると3種類、お薬での治療、スキンケアでの治療、食事での療法と分かれます。
状態に合わせて必要な措置が異なってきますので、適する診断を行ったのち、今後の治療法・自宅でのケアについてアドバイスをさせて頂きます。